

おともだちとアジアびじゅつかんにやってきました。
きょうはなにをみにいこうかな?



わあ、おおきなちずがあるよ。
アジアには、たくさんのくにやちいきがあるんだね。
わたしたちも、いってみたいわ。




あっ、まほうつかいのおじさんだ!
こんにちは!
ふふふ、これはアジアをたびする まほうのちずなんだよ。


ニーハオ!
中国へようこそ!


リーホー!
台湾へようこそ!


アンニョンハセヨ!
韓国へようこそ!


サェンバイノー!
モンゴルへようこそ!


チャオブイチュア!
ベトナムへようこそ!


サワディカー!
タイへようこそ!


スラマッ シアン!
インドネシアへようこそ!


アッサラーム アライクム!
バングラデシュへようこそ!


ナマステ!
インドへようこそ!



わあー おおきなえだね!
えのなかにいろんな「ふくおか」がかくれているんだって!
よーし、さがしてみよう!



うわあ 、しゃしんみたい。こまかいところまでちゃんとかいてあってすごいなあ



みてみて、すいてきがいっぱい!
あれっ?これ、えだよ!



みてみて。めがみさまがたきになっているよ。



きれいなひとたちだね。
なにをはなしているのかな?



おしゃかさまがやさしいおかおでなにかをみつめているよ!
なにをみているのかなあ?



これはなんだろう ?あたまはひとで、からだはうま、おおきなはね、しっぽはくじゃく!



わあ!きれいなのりものだね
わたしものってみたいな



うしかいとかあさんうしがおはなししているみたい
なにはなしてるのかな
アジアのたびはたのしかったかい?
いつでもまたあそびにおいで!




中国の人たちの一番大切な行事はお正月!中国では旧暦に合わせて1月の終わりから2月ごろに新年を祝うんだよ。お正月には親戚のみんなが集まって、とってもにぎやかで楽しいよ!中国の獅子舞はカラフルで、日本とはずいぶんちがうでしょう?
いくつ見つけられる?福岡のものが描かれています。いくつ見つけられるでしょうか。ヒントは、福岡で一番高い建物、博多の食べ物、博多の祭りや人形です。
ちなみに、ほくろが魅力の少女の冬服は、日本のセーラー服の先駆けとなった福岡女学院の制服をもとに描かれています。
最良のものはすでにあるブー・ホァ(卜樺)2018年 水性塗料等
アジア美術館エントランスの壁画のデザインは、中国の人気作家ブー・ホァが福岡のために描いたものです。
主人公のおさげ髪の少女は作家の分身で、名前は「リトル・ホァ」。いつも作家の作品に登場し、楽園から廃墟の都市までいろいろな世界を冒険してまわります。この壁画でも、奇妙な森で飛ぼうとしたりぶらりと歩いてみたり、まるで自由に遊ぶ精霊のようです。
タイトルが物語るように、この自然豊かな世界はすでに大切なもので満たされているのです。
台湾の台中市にある「宝覚寺」というお寺では、高さが33メートルもある金色の大仏さまが、にこにこ笑顔で人々を迎えてくれます。
大仏さまの足元に刻まれている「皆大歓喜」の文字には、みんなが笑っていられる平和な時代が続きますようにという願いが込められているそうです。
衣服の文様や装飾品から、パイワン族の頭目に連なる貴族階級の女性たちとわかります。儀式用ではなく、平服またはやや改まったときの服装ですが、草木染のきれいな色合いでおしゃれです。
ネックレスや少女の頭飾りに注目してください。トンボ玉の飾りや刺繍が絵具を盛り上げて丁寧に描かれています。
1936年 絹本着色
赤ん坊に授乳する女性を中心に、キセルを持った年配の女性と幼女たちを描いた作品です。タイトルの「サンティモン社」は台湾屏東の先住民パイワン族の集落名で、現在の三地門郷です。作者は、今から100年近く前に、東京の女子美術学校で日本画を学び、美人画を得意としました。当時、先住民は台湾を象徴するイメージであり、作者はこの作品で、女性たちを気高く凛とした姿で描くことで、台湾の「郷土美」を表現しようとしたのです。
韓国の給食韓国といえばキムチよね!どこの家でも一年中食べるので、キムチ冷蔵庫は必需品なのよ。学校の給食にも毎回キムチとごはん、それに色々なスープやおかずが出るんですって!
本物のような水滴!拡大してみてねこの水滴を拡大して見たとき、よく見れば水滴には本来映るはずのこちら側がまったく描かれておりません。また、画布に水滴をたらすと、すぐに水分がしみ込んでしまうらしいのです。
水滴キム・チャンヨル(金昌烈)1977年 油彩・画布
遠くから見るとつぶつぶのようなものが画面いっぱいに広がっていますが、絵に近づくと画面に水滴がついています!しかし、側面から画面を見たときに凹凸がまったくないので、それが描かれた水滴だとわかります。作者は水滴を描く画家として知られ、1970年代の韓国を代表する画家のひとりです。
動く家モンゴルの国土は日本の4倍の面積があるんだよ。その国土の8割が草原というから、モンゴルはまさに「草原の国」だね。遊牧民の人たちは、ゲルと呼ばれる組み立て式の家を何度でも組み立てては分解して、家畜と一緒に草原を移動して暮らすんだよ。
タイムスリップ?!滝のほとりに、たたずむ馬と人。よーく見ると、人の方は、頭の部分が不思議なかたちをしています。実はこのかたちは、昔モンゴルの女性がしていた髪形です。ということは、この人は過去からきた人・・・?!
オルホン河ツェレンナドミディン・ツェグミド1993年 油彩・画布
オルホン河とは、モンゴルで一番長い河のことで、全長1124㎞あります。ここに描かれているのは、その上流にある「赤滝」とよばれる実在の場所です。草原と砂漠が国のほとんどを占めるこの国でとても大切にされています。作者は、滝を女神さまとして描き、壮大な自然がモンゴルの人々にとって大きな存在であることを示しています。
川の暮らしベトナムには、小さな水路が張り巡らされた地域が多くて、子どもたちは毎日川遊びを楽しんでいるよ。魚釣りをしたり、友だちの家にも泳いで遊びにいくよ。
行商の船からお菓子を買ったりもするんだよ。
左の女性は首をかしげて、何かを覗いています。その視線の先には鏡らしきものがあります。身だしなみを整えているようすです。右の男性は椅子に座って扇子であおいでいます。早々に準備が整ったのでしょうか。舞台が始まるまでもう少し時間が掛かりそうですね。
チェオの役者ブイ・シュアン・ファイ1963年 油彩・画布
この絵が描かれたのはベトナムのハノイです。ベトナムには「チェオ」と呼ばれるオペラがあり、この2人の人物はその劇を演じる役者たちです。恋物語からコメディまで様々なテーマを、歌やダンス、ドラムや笛などで表現します。作者は当時、このチェオの舞台美術を担当しており、そこで見た風景を描きました。大胆な線や色の使い方は、作者が得意としたスタイルです。
水かけ祭りタイの新年は4月なんだよ!とても暑い時期でね、「ソンクラーン」とよばれる水かけ祭りで新年のお祝いをするんだよ。子どもも大人もバケツや水鉄砲で水をかけ合うんだけど、なんと消防車までやって来てみんなの頭の上に放水するんだ!みんな笑顔いっぱいで楽しいお祭りだよ!
世界を結ぶ使者二つの世界の間を、雲に乗って行き来する使者たちが描かれています。これは赤い恐ろしい世界(地獄)に落ちたものでも、よい行いをすれば、来世で美しい世界(浄土)に行くことができるという、仏教の教えをあらわしています。
魂の旅パンヤー・ウィチンタナサーン2001年 アクリル、金属、金箔、銀箔・画布
縦3メートル、横8メートルの大きな絵画です。金色に輝く仏さまが見つめる宇宙に、二つの世界が浮かんでいます。右の青い世界は、悟りをひらいた仏さまたちが住む美しい世界、一方、左の赤い世界は、さまざまな生きものたちがうごめく恐ろしい世界です。作者は、仏教の教えにもとづいた世界観を描きます。
バリ島のお祭りバリ島では毎週のようにお祭りがあってね、学校でのお祭りでは、子どもたちは伝統衣装を身につけてお祈りをささげるのよ。伝統音楽のガムランにあわせて、選ばれた子どもたちが神様にささげる踊りを踊ります。
聖獣ブラーク空を飛ぶ!ブラークは、馬の体に鳥の翼とクジャクの尾を持ち、顔は人間の女性の姿をしてます。この作品では二羽の鳥たちと一緒に、空高く飛んでいます。
聖獣ブラークハリアディ・スアディ1986年 アクリル・ガラス
ブラークとは、イスラームの神話に登場する架空の生き物です。天地をひとっとびで駆け抜けることができ、星の多い夜に姿を現すそうです。イスラームの世界では、創始者であるムハンマドを背中に乗せて、天まで運んだといわれています。この作品は鮮やかなガラス絵です。
人がいっぱいバングラデシュの人口は、なんと世界第7位なんだ!首都のダッカは世界でも有数の人口密度で、まさに人だらけの街だね!この国は、働いている子どもの数も多いんだよ。
なんだか見た形「リキシャ」のルーツは、実は日本の人力車!
明治時代に、遠くアフリカにまで輸出され、その土地にあった形式へと姿を変えました。中でもバングラデシュのリキシャは飛び切り華やかで、まさに街を走るアートと言えます。
バングラデシュでも「リキシャ」と呼ばれています。
1994年 エナメル絵具、ビニール、竹、ブリキ、金属、写真、自転車
バングラデシュの街を走るリキシャは、庶民の足として利用されている乗り物で、たいへん派手に飾りたてられています。特に座席や幌の部分は、有名な映画スターから、農村や都市の風景、愛らしい花や動物まで、注文主の要望に応じて様々な絵でおおわれており、大衆の夢や娯楽が何であるかを伝えています。
カレーインドには「カレー」という料理はないのよ!いつも食べてるのは「カリ」と呼ばれてる香辛料たっぷりのおかずなんです。昔、この国にいたイギリス人が、「カリ」をインド料理の名前として紹介したのが「カレー」と伝わったようね!
青い人は誰?ヒンドゥ教の神話の中でも最も人気のあるクリシュナ神です。青い身体をもつクリシュナは、牛飼いの村で成長したため、しばしば牛と一緒に描かれます。よく見ると、クリシュナと牛の親子の目は同じ形をしています。
クリシュナと牛ボウワー・デーヴィー1996-97年 墨、顔料・コンクリート疑似壁
首を後ろに曲げて笛の音に耳を澄ます母牛と、無心に乳を飲む子牛。画面一杯に胴を引き延ばした大胆で自由な形や明快な色使いは大変ユニークで、作品の楽しい見所になっています。
インド東北部ビハール州ミティラー地方では、古来、儀礼の時に家の壁や床などに、神々や生命樹などの植物を描くことが、家事のひとつとして母から娘へと伝えられてきました。この絵の作者もそうした主婦のひとりで、代表的な画家として知られています。